東京湾横断保田クルージング(6/11)
ハッピーチューニング
いきなり話は逸れますが、先日facebookを見ていたら、高校の同級生の投稿で衝撃的なものを見つけました。
その同級生は、とある大学のヨット部のマネージャーをしているようで、何名かの部員と共に、レスキュー艇に乗っている動画をアップロードしていました。その動画を見ていると、レスキュー艇に乗った部員がどんどん海に飛び込んでいくではありませんか。ディンギーは沈するので、海中に入ることにさほど抵抗がないのかもしれません。もちろんライフジャケットも着ていますし。しかし、基本的に沈したら立派な海難事故となるクルーザーヨット乗りとしては、そのように海に飛び込んでいく様はカルチャーショックです。湾内ならともかく、沖でとなるとなおさらです。というか湾内でも抵抗があります。
さて、6/11(日)に保田クルージングへと行きましたので、その件について書こうと思います。
保田は、三浦半島の南端からほとんど真東にいったところにある千葉県の港町です。デイクルージングにはちょうどよい距離にあるので、一年に一回くらいクルージングの練習も兼ねて
まず、前日に夜入りの指令が出されました。朝早く出発するからでしょう。
しかし、その段階ではシティマリーナヴェラシス(浦賀)に行く予定でした。というのも、先週末ヴェラシスでは白石康次郎氏が、世界一周レースに参加した際のヨット”Spirit of yukoh”をヴェラシスで見ることができるからです。
夜の22時ごろに小網代に到着し、えっちらおっちらテンダーを降ろし、くろしおへ。デッキを覆うカバーを外すのが、夜だととても大変でした。そして、23時ごろにクルージングに参加する予定のメンバーが全員(3名)集まり、謎の液体を飲み、日付が変わるころに就寝しました。
翌日、なんやかんやあって、結局ヴェラシスには入港できないということになってしまいました。そこで、第二プランであった保田(千葉県)へのクルージングが決定しました。
湾外へ出ると、風はあまりありませんでしたが、練習も兼ねてのクルージングですので、なるべく帆走で向かおうということで、網代崎灯浮標を超えてから、ジャイブして、スピンアップ。アビームで三崎港にヘディング。確か5ノットほど出ていました。
30分ほどで、三崎港の入り口に到達し、セールを全て降ろします。
そろそろとゆっくり港を通過し、再びメインセールNo,1ジブをあげ、クローズリーチぐらいで、5~6ノットほどで帆走。港内で釣りをしている人が多くて驚きました。5ノット以上出ていると、きちんと進んでいる感じがします。4ノット代だと「おっそ!」と思います。エンジンをかけたくなります。
そんな穏やかな東京湾を進んでいると、昨年の保田クルージングが思い出されます。
行きは30~35ノットの南西の強風が吹き荒れ、小網代→三崎港のクローズホールドで、スプレーをメチャメチャ被り、真夏なのに寒さに震え、オイルスキン(ヨット用防寒着。最近スキーウエアよりも分厚いことに私は気付きました)を三崎港を通過する間に着て、確かアビームからクオータリーぐらいで帆走。私の短いヨット歴の中で、2番目に強い風域でした。そして波に押されに押され、艇速がマックス17ノットほど出ていた……という恐ろしい記憶があります。帰りももちろん大変でした。
どうやら、2年前の保田クルージングも強風だったようですが、今年は微風でしたので、私が抱いていた、「保田行き=大荒れ」というイメージは若干払拭されることになりました。
3時間ほどで保田に到着し、ばんやへ。
ばんやでは、隣に座るお年を召した方と話しました。
「食事をしているときに、周りの知らない人と話すっていうのも、旅の醍醐味だよな~」などと思っていました。一人旅好きの人からよく聞くかっこいいやつです。私はあまり経験がありません。
我々のような若造がヨットに乗っていると、大抵の人から「金持ちの道楽息子なのか」的なことを言われたりするのが面白いです。実態は真逆な貧乏学生わけです。また、桟橋でお話した人の1人が、館山でヨットをやっている方で、松田艇長がその方の個人的な連絡先をいただいたりと、思いがけない出会いもありました。
14時半ぐらいに保田を出発し、ジブを2度ほどアップして、帆走しましたが、4ノットほどしか艇速がでないため、メインセールのみで機走に。しかし、機走で長時間進むのも、意外とやることがないのも、「ああ、そういえばクルージングってこんな感じだったなー」と、ほぼ一年ぶりのクルージングの感じを思い出します。17時ごろに着艇しました。三崎港を抜けたときの、誰もいない相模湾がさびしかったです。日曜の夕方なので当たり前かもしれませんが。
行きは曇りでしたが、夏っぽい空が広がっていました。雲が高いです。帆走していると海って本当に静かですね。
「夏クルージング用にBluetoothで接続できる音量大き目のスピーカー購入をしよう」と思いました。
今回のクルージングで、見ず知らずの人と出会い、話をする機会が何度かありました。それは、普段一人の時には、イヤホンをつけて過ごすような、あまり社交性のない私にも”友好の精神”を教えてくれました。
ヴェラシスに行けなかったのは残念ですが。少し強引でしょうか。
くだらなことはさておき、少し真面目なことを書きますと、三崎港周辺にある浮標の中に、意味のわからないものがあったので、きちんと確認しておくこと、また本船のかわしかたなど学ぶこともありました。
きちんと船舶免許講習の学科教本を引っ張り出しと思います。
今週末は土曜日がショートハンドチャレンジ、日曜日がKFRです。
だらだらとまとまりのない文章を書いてしまいました。また更新します。