ヨットの練習とは(新入生へ②)
ヨットを知らない友達に聞かれることは、ヨットの練習って、何を練習しているの? ということです。
そもそも、それ以前の問題として、ヨットとボートを混合している場合もありますが……。
ボートは手で漕ぐほうです。ヨット部でも、手漕ぎボートは所有していますが。
ヨットの練習は、他のヨットよりも、速く走らせるために練習をします。
ヨットの動力源は風です。出入港のために、エンジンはついていますが、レースで使用することはありません。
すなわち、風を上手く捉えて、セールを調整し、スピードを得るということが重要になります。
練習の大きな割合を占めるのは、セールの交換の練習です。
これをいかにすばやく行うかが、レースでの勝敗を左右します(もちろんレースの種類にもよりますが)。
ヨットは向かい風でも(!)、そしてもちろん追い風でも帆走することができます。
向かい風の時には、このような感じで↓
追い風を受けて走るときはこんな感じ↓
2枚目の写真では、青いセールが後ろから風を受けて膨らんでいるのが分かりますか?
マスト(船の中央部に位置する長い棒状のもの)よりも後ろに展開するセール(メインセール)はそのままですが、マストの前に展開されるセールが、メインセールと同じ色の白いセール(ジブ)から、鮮やかな青いセール(スピンセール)へと変わっています。ちなみに、2枚目の画像をよく見ると分かりますが、先に展開されていた白いセール(ジブ)は、船首に丸まっています。
再び向かい風を受けて走るときは、この青いセールを降ろし、船内に取り込み、白いセールを上げて、走ることになります。
他にも落水者救助を想定した練習や、タック(風上に向かって行う方向転換)、ジャイブ(風下に向かって行う方向転換)練習 などほかにもたくさんあります。
試乗会では、新入生にセールの調整(トリム)をしてもらったり、舵を持ってもらう予定です!